水虫(みずむし)・白癬(はくせん)

主な症状

痒み(かゆみ)、皮膚が剥がれる、皮膚が赤くなる、皮膚に水泡ができる、皮膚が硬くなり割れる

説明

水虫は白癬菌(はくせんきん)が皮膚(特に角質層)に入り込むことで起こる。白癬菌が皮膚表面の角質層等のケラチン質を侵すことによって激しいかゆみを伴う。

白癬菌の寄生により皮膚が剥がれたり、水泡ができる場合や、皮膚が硬くなり割れてくる場合もある。また患部が炎症を起こしグジュグジュした状態になることもある。

白癬菌はカビ(真菌)の一種で、もともと人間の皮膚には存在しない菌である。放置していると徐々に痒みの範囲・皮膚の剥がれる範囲が広がってくる。白癬菌が爪にまで入り込んでしまうと治療に相当な年月がかかる。爪にまで感染が及んだ状態を爪白癬と呼ぶ。

原因と予防法

水虫の原因になる白癬菌が皮膚に付着したとしても、すぐに水虫になるわけではない。白癬菌が皮膚に入り込むまでに約48時間ほどかかるため、1日1回、石鹸などでしっかり洗い流せば十分に予防できる。足の指の間、足の土踏まずの部分などは洗い残しが多いので注意が必要。

白癬菌はジメジメした湿気の多い場所を好み繁殖する。そのため足のムレなどは白癬菌の温床となりやすい。

対処法

水虫の原因になる白癬菌を塗り薬などで排除していく。白癬菌が皮膚の奥深く入り込んでいる場合には、塗り薬で効果がなく、飲み薬が必要になることもある。

水虫の薬を使うことで白癬菌の活動が緩和するため、治ったように見えることがあるが、治療を中断すると再発する。皮膚が生え変わるまで約2~3ヶ月間は治療を継続することが大切。(爪白癬の場合は半年~1年以上要することもある)

注意点

患部が炎症を起こしグジュグジュした状態の場合、すぐに水虫薬を塗布するのは接触性皮膚炎を引き起こす危険がある。

それを避けるために、治療開始前に炎症を鎮めるステロイドの塗布を行うことが多い。患部の炎症が治まった時点で、水虫治療を開始する。もしくはステロイドの塗布と同時に水虫治療を開始することもある。

受診科

皮膚科

水虫と足の臭いについて

「水虫=足が臭い」イメージがあるが、水虫が足の臭いの原因になるわけではない。水虫が好む多湿の状態は、他の細菌にとっても繁殖・増殖しやすい環境である。足の臭いの多くは、もともと人間の皮膚に住んでいる皮膚常在菌が原因となって起こる。

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