パリエット(ラベプラゾール)

薬効・適応

胃酸の出過ぎを抑える薬(PPI)。同様の効果の薬にネキシウムやタケプロンなどがある。主に胃潰瘍・胃炎・逆流性食道炎などの治療に利用される。

この系統の薬は、効果の切れ味が鋭く、1回の服用で効果が長く持続するのが特徴。

ただし、パリエットのような薬を飲むと胃痛のような症状がすぐに軽減されてしまうため、患者が自己判断で薬を中断してしまうケースが問題となる。薬を飲むことにより、症状は治まっても、胃の粘膜が修復されたわけでは無いため、少なくとも数か月間は服用を続けることが必要である。

服用方法

1日1回飲めば1日間効果が持続するため、1日1回の服用で十分。

朝に飲んでも夜に飲んでも効果に大差はないため、一番忘れにくいタイミングで毎日飲むとよい。

食後でも空腹時でも効果はほとんど変わらないので、食後にこだわる必要はない。

処方ケースが多いのは、1日1回1錠(10㎎)であるが、症状が重い場合には、1日1回20㎎を飲むこともある。

豆知識

パリエットは噛み砕いてしまうと効果がほぼゼロになるため、錠剤のまま飲み込むことが大切。薬の周囲にあるコーティングが薬の効果において重要な役割をしているからである。(パリエットは胃酸に弱く、胃酸に触れると変質し効果を失う。それを防ぐコーティングがされている。)

錠剤のまま飲み込むのが難しい場合は、タケプロンかネキシウムへの切り替えを考える。タケプロンOD錠であれば溶かして飲むことができる。またネキシウムならカプセルを外して、細かい粒々を飲んでも効果はほぼ変わらない。

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