主な症状
軽度の発熱、目の充血、筋肉痛、関節痛、頭痛、発疹、目の奥の痛み
その他の症状
下痢、腹痛、嘔吐、便秘、食欲不振
ジカ熱とは
ジカ熱は、主に蚊に刺され、ウィルスに感染する事によって起こる。ジカ熱は、症状が軽いため気付きにくいことも多い。ジカウィルスに感染しても症状が全く出ないことも多い。
ジカ熱の怖さ
①胎児に先天性の異常が及ぶ危険
妊娠中にジカウィルスに感染すると、胎児に小頭症と呼ばれる先天性の障害を及ぼす危険性がある。小頭症によって、出産後すぐに亡くなってしまったり、発育や発達に悪影響が及んだりする。
②麻痺や呼吸困難が起こる可能性
ジカ熱は、身体麻痺を引き起こすギラン・バレー症候群と関連性があると指摘されている。最悪の場合、呼吸困難に至り、気道切開が必要になることもある。
ジカ熱の流行地域
主にアフリカ、中央・南アメリカ、東南アジアで発生している。最近では、特に中南米で多く発生している。標高2000mを超える標高の高い地域では、比較的ジカ熱のリスクは低いとされている。
気をつけるべきこと
妊娠中にジカウィルスに感染すると、胎児に先天性の異常を及ぼす危険があるため、妊娠の可能性がある場合には、できるだけ流行地域に渡航を控えるべき。
また、性交渉によっても男性から女性へ感染した例がある。症状がなくても、ジカウィルスに感染している可能性があり、感染していた場合、性交渉を通じた感染のリスクは8週間ほど続く。したがって、流行地域から帰国した場合、最低でも8週間は「コンドームを利用する」「性交渉を避ける」などの対策を取った方が良い。
ジカ熱の予防法
蚊に刺されない工夫が重要。長袖服・長ズボンの着用、虫除けスプレーの使用など。また、妊娠の可能性がある女性はジカ熱流行地への渡航を避けることが望ましい。なお、現在のところ、ワクチンは開発されていない。
ジカ熱の治療法
ジカ熱を直接治療する薬や治療法はなく、対症療法により症状を抑える程度にとどまる。痛みや発熱に対して解熱鎮痛剤を投与、もしくは、脱水症状が強ければ輸液を点滴するなど。
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