主な症状
無動、緘黙、発汗、頻脈、筋硬直、体温上昇
重篤な場合
高熱、意識障害、呼吸障害
説明
悪性症候群とは薬の副作用が関与して症状をきたすもの。最初は、無動、緘黙、発汗、頻脈、筋硬直、体温上昇などが起こる。
治療せず放置していると、体温が上昇して高熱・意識障害や呼吸障害をきたし、最悪の場合は死に至ることもある。
服用中の薬を医師に伝え、ただちに診断を受けるべきである。
原因
薬物の副作用によるものだが、医学的には未だに解明されていない部分が多い。
精神神経用薬(主に抗精神病薬)での治療中に悪性症候群に至る例があることから、脳内物質のドーパミン、セロトニンやノルアドレナリンの不均衡が関与していると考えられている。
治療法
症状が出た場合は即座に抗精神病薬や他の原因と疑われる薬を中止する。
全身管理を行い、全身を冷却させる。薬の中止により精神症状が悪化する場合があるが、この時は、睡眠薬などで沈静を図る。
受診科
内科、精神科、救急外来、神経科、脳神経科など
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